みやがわクリニック

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小児科
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予防接種

お知らせ

B型肝炎ワクチンの定期接種がH28年10月1日より開始されます。対象者はH28年4月1日以降の生まれで1歳未満の赤ちゃんに限られます。それ以外の方にも是非必要なワクチンです。こちらをご覧ください。(H28.9.30)
B型肝炎ワクチン定期接種化のお知らせ
厚生労働省はH28年10月からB型肝炎ワクチンを定期接種とすることを発表しました。
とても重要なワクチンで、定期化されたことは喜ばしい限りですが、残念ながら対象はH28年4月以降に生まれ、生後1歳未満の小児となっているため、すでにお生まれになっている子供さんはどなたも対象にはなりません。B型肝炎ウイルスは、母から子への感染のみならず、他の家族からの感染や集団の場で知らないうちに感染してしまうことがあり、その予防策としてB型肝炎ワクチンは、年齢に関係なくとても重要なワクチンです。
自己負担でお受けになる場合は、年齢の上限はありません。
是非接種されることをお勧めします。(B型肝炎ワクチンの詳細はこちら)(H28.3.11)
ロタウイルスワクチン服用後の腸重積という病気の発症率が、日本では欧米よりも高く出ているという報告があります。
ワクチン服用後1週間の間に、頻回な嘔吐や不機嫌が続く等の症状が出た場合には速やかに医療機関を受診して腸重積を発症していないかの診察を受ける必要があります。(H24.5.12)(詳しくはこちら
10月1日より水痘ワクチンが定期接種として開始されます。敦賀市ではH23年より市独自に水痘ワクチン接種の全額助成を行ってきましたが、今回日本の子供たち全員が無料で接種を受けれる仕組みになりました。接種方法もしっかり免疫をつけるために2回接種となり、過去に1回接種をした人ももう1回受ける必要があります。少しややこしい場合がありますので以下のお知らせを参考に接種漏れのない様にしましょう。(水痘定期接種の詳細はこちら)(H26.9.24)
小児用肺炎球菌ワクチンが11月1日より全国一斉に新ワクチンに切り替わります。
何十種類もある肺炎球菌の中で、髄膜炎をはじめとする重症な感染症を引き起こす主な7種類のタイプを含むワクチン(商品名プレベナー7)から、さらに6種類のタイプの成分が追加されたワクチン(商品名プレベナー13)に切り替わります。これにより従来よりもさらに広範囲の肺炎球菌に対する予防効果が期待できます。
対象者、接種方法に大きな変更はありません。すでに肺炎球菌ワクチン4回接種完了の方は、1回補助的に追加接種することにより、新たな6種類の肺炎球菌に対する免疫を獲得することができます。(自己負担になります。)
詳しくは厚労省ホームページ内、小児肺炎球菌ワクチンの切り替えに関するQ&Aをご参照ください。(H25.10.28)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/qa_haienkyuukin.html
厚労省は子宮頚がん予防ワクチン接種の推奨を一時中止しました。
  安全面での再評価が行なわれた後、改めて今後の方針が決定されるものと思われます。
詳しくは厚労省ホームページ内、子宮頚がん予防ワクチンに関する情報をご覧ください。
http:/www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/)(H25.6.20)
麻疹・風疹混合ワクチンの3期4期(中学1年生、高校3年生)がH25年3月にて終了しました。
  全国的に風疹が大流行しています。期限内に接種できなかった方は、私費になりますが
是非接種されることをお勧めします。(H25.4.1)
BCGワクチンの接種時期が6カ月未満から、1歳未満に変更になりました。
  標準的な接種時期は5~8カ月です。(H25.4.1)
 
 

 

予防接種 1)当院では下記の予防接種を行っております。

乳児期
B型肝炎ワクチン(詳細はこちら) 生後2カ月より
ロタウイルスワクチン(詳細はこちら) 生後2カ月より
ヒブワクチン(詳細はこちら) 生後2カ月より
肺炎球菌ワクチン(詳細はこちら) 生後2カ月より
不活化ポリオワクチン(詳細はこちら) 生後3カ月より
三種混合(百日咳、破傷風、ジフテリア) 生後3カ月より
四種混合
(ジフテリア、破傷風、百日咳、不活化ポリオ)
(平成24年11月開始)
生後3カ月より
BCG(詳細はこちら) 生後5カ月より
麻疹・風疹ワクチン1期(詳細はこちら) 1歳のお誕生日より
水痘ワクチン(詳細はこちら) 1歳のお誕生日より
おたふくかぜワクチン(詳細はこちら) 1歳のお誕生日より

幼児期
日本脳炎ワクチン1期、2期 3歳以降
麻疹・風疹ワクチン2期(詳細はこちら) 5歳以降

学童期
破傷風・ジフテリア混合ワクチン 小学校6年生
子宮頚がん予防ワクチン(詳細はこちら) 中学校1年生女子
  麻疹・風疹ワクチン3期4期
(平成24年度で終了。)
中学校1年生、高校3年生

定期予防接種で自治体から通知が来ます。全額公費負担です。
任意の予防接種ですが、自治体(敦賀市)から通知が来ますし、公費負担されます。
(おたふくかぜについては敦賀市、美浜町は全額補助が出ます。)
任意の予防接種で、自治体からの通知も来ないので、希望者は各自医療機関で申し出る必要があります。

インフルエンザの予防接種は毎年10月中旬から12月中までの間で行っています。予定が決まり次第、ホームページ、院内でお知らせしています。
(インフルエンザワクチンの有効性についての詳細はこちら)


2)予防接種時間
通常の診察と並行して行っています。ただし、必ず予約をお取りになってご来院下さい。待合室、接種場所は一般診察の方とは区分けして行っています。

3)予防接種の際にお持ちいただくもの
母子手帳
予防接種の問診票
通知書、接種券のある予防接種はこれらも忘れずにお持ちください。
診察券

※尚、母子手帳や通知書をお忘れになられた場合、接種できないことがありますのでご注意下さい。
先に何をしたらいいかわからないという場合や、どのように進めていいかわからない場合は、手元にある通知書、接種券、問診票をすべてお持ちください。こちらで確認し、お母様のご都合ご希望を聞きながらスケジュールを立てさせていただきます。乳児健診をスケジュールに組み込んでいくことも可能ですのでどうぞご相談ください。

4)予防接種を受ける前に知っておきたいこと
予防接種は2カ月になったらすぐに開始しましょう。ワクチンで予防できる病気はいつ赤ちゃんを襲ってくるかわかりません。適切なタイミングでそれぞれのワクチンを効果的に効率的に接種しましょう。
ワクチンについて以下のホームページも是非ご覧ください。
ワクチンデビューは、生後2か月の誕生日
当院では同時接種を積極的におすすめしています。最近では乳児期に接種すべき予防接種の種類がようやく外国並みに増えました。1個ずつ接種していては、子どもさんに免疫がつくまでにずいぶん時間がかかり、その間に病気にかかってしまうリスクがあります。また小さな赤ちゃんが毎週通院されるご負担も大変なものです。同時接種は海外では10年以上前から普通に取り入れられている接種方法で、1本ずつと比べて副作用の率が高まることはないことはよくわかっていますので、安心してお受けになって下さい。
定期の予防接種と任意の予防接種との間に重要性の差はありません。
海外ではほとんど定期と任意という区別はありません。予防できる病気は国が責任を持って予防接種を行っているところが大半です。日本ではいろいろな経緯で定期と任意予防接種という区分けができてしまいましたが、任意の予防接種(B型肝炎、ロタウイルスワクチン、ヒブ、肺炎球菌、水ぼうそう、おたふくかぜ等)の重要性が低いわけでは全くありません。極力これら任意のワクチンも積極的に接種されることをお勧めいたします。
 

 

各予防接種の詳細


インフルエンザワクチン接種
 
H28年度インフルエンザワクチンのお知らせ

 

 下記の要領で今年度のインフルエンザワクチンを開始いたします。インフルエンザワクチンは昨年度よりA型2種類、B2種類(従来は1種類)の計4種類のワクチン株が含まれるようになりました。AやB型のワクチン株にはいろいろなものがあり、毎年その年の流行を予測して作られています。本年度は、2009年に出現した新型インフルエンザ(H1N1)、A香港型(H3N2)、B型2種類)の中で、A香港型の株に変更がありましたが、その他は同じワクチン株が使われています。
接種方法は基本的には、生後6か月以上13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種を原則とします。但し毎年接種をしている方で、小学生高学年以上なら1回接種でもいいかもしれません。(希望者は2回接種します。)また1歳未満の場合、ワクチン効果が不確かなため積極的にはお勧めしていませんが、保育園などすでに集団生活をされている場合は接種されてもいいでしょう。
小さなお子さんに十分な免疫ができてくるのは、2回目接種後2週間頃からになるといわれています。1回目は10~11月に、2回目を11月中に済ませておくのがお勧めです。1回接種の方も11月末までには接種を済ませておくのがいいでしょう。免疫(抗体)は5カ月程度持続します。

対象年齢: 6ヶ月以降~
接種期間: 10月13日(木)~28年1月初旬予定
接種方法: 3~4週間間隔で2回接種
(但し毎年接種されている方で小学生高学年以上の方は1回接種でも可)
接種費用: 3,000円
受付方法: 必ず予約が必要です
電話またはWeb予約の上お越しください。


*尚11月5日(土)~12月10日(土)まで毎週土曜日の午後2時30分から3時30分に、インフルエンザワクチン集中接種の時間帯を設けます。待ち時間が少なく済みますのでどうぞご利用ください。但しこの時間枠では他のワクチンとの同時接種やお薬の処方はできませんので予めご了承ください。


 


B型肝炎ワクチン

 B型肝炎はHB肝炎ウイルス(HBV)による肝臓の病気です。通常は感染すると急性肝炎の状態となりますがこどもの時期に感染しても、症状が出ずHBVが肝臓に住み着いてしまうキャリアーの状態になりやすいことが分かっています。その約10%が将来慢性肝炎、肝硬変、肝がんを発症するのです。従ってB型肝炎ワクチンは「がん予防ワクチン」ということになります。感染はキャリアーの母から子に母子感染するため日本では母子感染予防の対策が十分に行われてきました。しかしそれ以外に父子等の家族内感染、保育園などの施設内感染、性行為による感染等の感染経路があり、母子感染の予防のみでは感染の拡大が抑えられないことが分かっています。現在世界では、生まれた赤ちゃんにすぐにB型肝炎ワクチンを開始する方法が主流です。日本でもようやくH28年10月より定期接種となりました。しかし対象者はH28年4月生まれ以降の方で、1歳未満の赤ちゃんに限られています。それ以上の年齢のお子さんでもワクチンの必要性になんら変わりはありません。お子さまを将来の肝がんから守る極めて重要なワクチンで、是非接種されることをお勧めします。

 接種方法とその他の注意点は以下の通りです。

接種方法: 標準的には生後2ヶ月に1回目、1回目から1ヶ月あけて2回目、 1回目から20週目(5ヶ月)あけて3回目を接種します。
(従って2回目からは通常4ヶ月 あけて接種)
但し、1歳になる前に3回目を完了する必要がありますので、2回目から3回目の間隔が少なくても、1回目から20週間あいていれば接種が可能です。 

注意

●H28年10月1日以前に、B型肝炎ワクチンを1回でも受けたものは定期接種を受けたものとみなして、その続きを定期接種として公費で受けていくことになります。
出産時に母児感染予防としてB型肝炎ワクチンを受けている場合は、通知が来ても受ける必要はありません。引き続き予防処置を、受けた医療機関で継続して下さい。
家族(父や祖父母に)にB型肝炎キャリアーの方がおられる場合は、生まれて早期にワクチンを受けることが勧められています。この場合も定期接種として受けることが可能ですので直ちに健康管理センターにお申し出になって、通知表を発行してもらって下さい。
H28年4月以前にお生まれになっている子どもさんにもB型肝炎ワクチン接種の必要性はとても高いものがあります。本来ならすべての子供さんに免疫をつけるべく、すべての年齢の小児が受けられるような制度にするべきです。残念ながら自費にはなりますがぜひお受けになることをお勧めします。
ロタウイルスワクチン

 ロタウイルス胃腸炎は、感染性胃腸炎の代表的なウイルスの一つで世界中の子供全員が1才までに一度は経験すると言われています。急な嘔吐や下痢で発症し、発熱を伴うこともあります。体が小さいうちに感染すると時に重症化することがあり、脱水をきたして点滴や入院を要することもまれではありません。きわめてまれにけいれんを起こしたり、脳炎を合併したりすることがあります。極めて感染性が強く、どれだけ注意をしていても、周囲に流行があれば小さいうちはかかってしまいます。小さいうちに予防接種を受けることで90%以上の発症予防効果が期待できます。
ワクチンは15週未満で開始する必要があります。
ロタウイルスワクチンには2種類あります。ロタリックスとロタテックという商品名です。ロタウイルスには多くの種類がありますが、ロタリックスはその中で最も流行しやすく重症化する1種類のタイプを弱毒化したワクチンで、異なるタイプでも交差反応という様式で予防効果を発揮します。一方ロタテックは流行しやすい5種類のタイプを含んだワクチンです。両者の成分は異なりますが、現在のところ有効性に大きな差はないようですし、安全性はいずれも極めて高いことが証明されています。ロタリックスは2回接種で、ロタテックが3回接種となります。


ロタウイルスワクチン服用後の腸重積発症のリスクと注意について

 ロタウイルスワクチンはロタウイルスによる胃腸炎を予防する大変効果的なワクチンで、私のクリニックでも積極的に接種をお勧めしているワクチンの一つです。
現在使用されているワクチンには2種類のワクチン(ロタリックス®、ロタテック®)がありますが、どちらのワクチンにおいても使用後腸重積という病気の発生率が増加することがわかってきました。欧米での調査では若干の増加を認めるという報告ですが、日本ではさらに発生頻度は高いようです。現在のところはっきりした発生頻度は不明ですが、100万人当たり数十人程度と思われます。
腸重積という病気は、元来3~4カ月以降になってから発症しやすい病気であり、ロタウイルスワクチン服用後に発症しているケースの多くも比較的遅くから接種を始めたケースに集中しています。したがってこのワクチンを服用する場合は、少なくとも初回内服は15週未満に行うことが推奨されていますし、個人的には、ヒブや肺炎球菌のワクチンを初めて接種される時に(多くは8~10週の時期)開始されることを強くお勧めします。腸重積という病気は、腸管が部分的に自らの腸管に食い込んで閉塞を起こすため、発症早期より、とても不機嫌になり、泣き続けたり、その後頻回な嘔吐を認めるようになります。さらに時間が経過すると血便を伴うようになります。発症早期に発見されれば、多くの場合内科的処置で元に戻すことが可能です。しかし発見が遅れた場合、開腹手術を要する場合があります。ワクチンを服用した後に腸重積を発症した人の報告を見ると、そのほとんどがワクチン服用後1週間以内に集中しています。従って、ワクチン服用後1週間に、上記のような症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診し診察を受けてください。その際ロタウイルスワクチンを内服した後であることも申し出てください。腸重積はほとんどの場合、腹部エコーの検査で診断することが可能です。


ヒブワクチン

 ヒブとはインフルエンザ菌b型の別名で、髄膜炎や喉頭蓋炎という病気を引き起こす細菌です。(冬場にはやるインフルエンザウイルスとはまったく異なるものです。)髄膜炎とは脳や背骨の中を走る脊髄をおおう膜の中に細菌が入り込む私たち小児科医が最も恐れる感染症で、年間1,000人以上の子供さんがかかっているといわれます。ヒブはその原因の3分の2を占めており、半数以上が0~1歳のお子さんに集中し、15~20%の子供さんに重い後遺症が残り、5%のお子さんが死亡します。喉頭蓋炎はのどの奥にある喉頭蓋というところが急激に腫れる病気で、時に数時間で窒息してしまう可能性のある病気です。ヒブワクチンによりヒブが体の奥深くに侵入するのを防ぎ、これらの病気を予防する効果があります。生後2ヶ月より接種可能です。


肺炎球菌ワクチン

 肺炎球菌はヒブと同様、細菌性髄膜炎を起こす細菌で、髄膜炎に限れば原因の2番目を占めています。やはり重症になることが多く、死亡率は5%以上で、4人に1人の割合で麻痺や難聴をなどの後遺症を残します。また細菌が通常は無菌状態の血液の中に入り込んだ状態を潜在性菌血症といいますが、重症細菌感染症の前段階といわれ、5歳以下の発熱児の0.2%がこの状態になります。その9割が肺炎球菌が原因であり、ワクチンを受けることにより髄膜炎のみならず重症の肺炎球菌感染症を減らす効果があります。2000年ごろから各国で普及しだし現在93カ国で導入されていますが、日本では2010年2月よりようやく認可されました。ヒブと同様2ヶ月以上で接種が可能です。
H25年11月1日より小児肺炎球菌ワクチンが新しいタイプのワクチンに切り替わります。肺炎球菌には90以上の種類がありますが、その中でも細菌性髄膜炎をはじめとする重症の肺炎球菌感染症を引き起こすことの多い7種類の肺炎球菌の成分を含んだワクチン(商品名プレベナー7)が使用されてきました。このワクチンの普及により、小児髄膜炎の発生は7割近く減少してきましたが、一方でこのワクチンに含まれている7種類以外のタイプの肺炎球菌による感染症が増えてきていることが分かってきました。そのため、現在の肺炎球菌感染症の30%を占めている新たな6種類のタイプの肺炎球菌の成分を含んだ新肺炎球菌ワクチン(計13種類のワクチン成分含有。商品名プレベナー13)に切り替わります。(世界の多くの国々では、すでに切り替わっているところが大半です。)これにより従来よりもさらに多くの重症肺炎球菌感染症を予防することが期待できます。
接種対象者やスケジュールに大きな変更はありません。
既に4回の肺炎球菌ワクチンを接種済みの方は、新ワクチンで補助的に1回追加接種することにより、従来のワクチンには含まれていなかった6種類の肺炎球菌にたいして免疫を獲得することができます。
6歳未満であれば接種可能ですが、定期接種ではないため自己負担となります。


不活化ポリオワクチン

 H24年9月より、今まで飲むワクチンであったポリオワクチン(生ワクチンといいます)が、注射のワクチン(不活化ワクチンといいます)に変更になりました。従来の生ワクチンは予防効果は強力でしたが、100万人前後にお一人くらいの率で、ポリオの症状である麻痺が出現することがありました。こうした副反応をなくすため、世界で一般に使用されている不活化ワクチンに変更になりました。接種は生後3カ月からです。

これまで生ワクチンを受けていない方は、1カ月ごとに3回、その1年後に追加1回の計4回の接種となります。
生ワクチンを1回受けている場合は、残り3回(1カ月あけて2回、1年後に1回追加)の接種となります。
生ワクチンを2回受けている方は完了です。
個人輸入の不活化ポリオを既に受けておられる方も、残り2回が公費による接種となります。(受け方は接種医と御相談下さい。)

尚、H24年11月からは不活化ポリオと3種混合が合わさった4種混合ワクチンが使用可能になりました。新規でワクチンをお受けになる場合は、生後3カ月から4種混合ワクチンとして受けることになります。

 

 
BCG

 結核はわが国では未だに2万人以上の人が新規に発症しており、世界の中でも中蔓延国として位置づけられています。現在の結核患者は主として高齢者ですが、乳児が結核に感染する機会は常に存在し、家族の高齢者が感染源になったり、また都会では知らないところで感染していることもしばしばあるといわれています。乳児が結核に感染すると、粟粒結核、結核性髄膜炎などきわめて重症化することが知られており、乳児結核の予防のためにBCG接種が極めて重要です。
BCGは生後5か月から1歳の間(標準的には5~8か月)に1回接種します。
左の腕にワクチン液をつけ、その上から針付きのスタンプを押して皮膚に接種します。1~2週間程経過すると、針跡が少し赤くなり、1~2か月後には人によってはかさぶた状になりますが、さらに1~2か月経過すると少しの跡だけ残る程度にきれいになります。
*コッホ現象について:すでに結核に感染している赤ちゃんがBCG接種を受けると、接種後数日中に、接種跡が強く発赤したり、針跡に膿を持ったりする変化が出るといわれています。この変化のことをコッホ現象といい、出現した場合には、本当に結核感染があるのかを調べる検査を受ける必要がありますの、接種された医療機関を受診してください。


麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン)

 麻疹は非常に重症で、かつ治療法のまったくない病気であり、先進国でも1,000人から2,000人に一人の割合で死亡すると言われています。近年はずいぶんと麻疹の発生も減少してきたものの、予防接種を受けていない子どもさんの身近で発生があれば非常に危険であることに変わりはありません。
一方風疹は成人男子を中心に免疫を持たない人が多いため、今でも局所的流行を繰り返します。2012年も関東、関西を中心に大流行しています。風疹は熱や発疹が出る病気ですが、診断が難しく地域で流行しているか確認が難しいこともあると思われます。もし妊娠女性が妊娠5カ月頃までにかかると、赤ちゃんに、目が見えなかったり耳が聞こえなかったり、心臓の奇形をおこす先天性風疹症候群を合併することがあります。したがって地域に風疹の流行をおこさないためにもかならずワクチン接種をすることが重要です。
麻疹・風疹ワクチンは1才になれば接種可能です。お誕生日が来たらなるべく早くに1回目の接種をうけましょう。1回では稀に十分な免疫がつかないことがあるため、小学校入学の前の年に2回目を受けることになります。


水痘ワクチン

 感染力が極めて強いため、保育園などでだれか1人発症するとまたたく間に何十人と感染してしまいます。発症から治癒までの1週間弱集団生活を控える必要があり、お母様が仕事復帰される場合などは集団に入る前にぜひ済ませておきたい予防接種です。また、基礎疾患のある子供さんやアトピーなどで皮膚の弱い子供さんは重症になることがありますのでとても効果的です。ワクチンは極めて副作用の少ない優れもので、接種により9割方の人に免疫ができますので、健康な子供さんにももちろん意味のある予防接種です。
1歳以上で接種が可能です。1回目から3カ月以上あけて1歳半から2才頃に2回目をお受けになるのが理想的です。
H26年10月1日より定期接種となりました。


おたふくかぜワクチン

 おたふくかぜで1,000人に1人の頻度で治療不可能な難聴を起こすことがあるのを御存知ですか?おたふくかぜは一般的には耳の下が腫れ、1週間程度で回復する軽い感染症と思われがちですが、かなり面倒な合併症を起こすことがあります。比較的よく起こるものに無菌性髄膜炎があります(3~10%)。細菌性と異なり自然に回復はしますが、発熱や頭痛、吐き気が激しくなり入院を要することがあります。しかし何よりもいやな合併症は罹患後片側の聴力がまったくなくなるムンプス難聴が0.1%の頻度で起こることです。現代の医学でも治すことは不可能ですので、耳が聞こえなくなってからではとりかえしがつきません。ぜひ、おたふくかぜにかからないよう予防接種をお受けになることをお勧めします。
1歳以上で接種が可能で、5歳以上7歳未満で2回目をお受けになるのが理想的です。


子宮頚がん予防ワクチン

 厚労省はH25年6月15日より、子宮頚がん予防ワクチンの推奨を一時中止しました。因果関係は不明ながら、ワクチン接種後に持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されており、その発生頻度について調査中です。安全面の再評価が行われた後、改めて今後の方針が示されると思われます。

子宮頚がんは若い女性で1番多いがんで、毎年約10,000人の女性が発症しています。このがんはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因でおこることが知られています。HPVは性交渉のある女性の8割以上の人が感染すると言われており、その多くは自然に排除されてしまいますが、一部は感染が持続し、さらにはがん化していきます。HPVにはたくさんの種類がありますが、その中で16型、18型の2種類で子宮頚がんの原因の65%を占めると言われています。
子宮頚がん予防ワクチンは、この16型、18型のHPVを予防するワクチンです。従って100%予防できるものではありません。重要なのは予防接種をした上で、将来しっかりと子宮頚がんのがん検診をお受けになることです。
子宮頚がん予防ワクチンには2種類ありますが、当院では16型、18型以外に性器や肛門にイボをつくる尖圭コンジローマという病気をおこす6型、11型のHPVにも予防効果のあるワクチン(商品名ガーダシル)を使用しています。
接種方法は初回接種より2カ月後、6ヶ月後の3回接種が必要です。肩にうつ注射で、10%以上の人に腫れや痛みが数日残ります。中学生の女児ではまれに接種時の痛みや緊張のため、接種後失神して転倒したりすることがあり、接種後30分は待合室で十分休息を取ってからお帰りいただく必要がありますので、時間の余裕を持ってご来院下さい。


麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン3期、4期)

 日本ではつい数年前まで、麻疹輸出国といわれる程毎年多くの麻疹患者が発生していました。2006年、麻疹・風疹ワクチンを小学校入学前までに2回接種するよう変更しましたが、2006~2007年にかけて、日本全国の中学、高校や大学、会社で麻疹が大流行しました。発症者にはもちろん麻疹予防接種を受けていない人もいましたが、多くは1回接種していたにもかかわらず発症してしまった人が多かったのが特徴でした。そこで、政府は2008年から5年間の臨時的措置として、全国の中学生1年生(3期)と高校生3年生(4期)に対し、2回目の接種をすることを決定し行ってきました。2012年度はその最後の年となります。(2013年度からの中学生は、2回接種をしている世代になります。)この機会を逃すと公費で2回目のワクチンを受けられなくなります。そして何よりも麻疹、風疹という治療法のない病気について免疫を十分持たずに成人になってしまうかもしれないのです。2回接種をすればほぼ完全に免疫がつくと言われています。
2014年は関東と関西を中心に風疹が大流行しています。もし妊娠女性が妊娠5か月までに風疹に罹患すると、目が見えなかったり、耳が聞こえなかったり、心臓に奇形を持った赤ちゃんが生まれる可能性があります(先天性風疹症候群といいます)。女性は将来の妊娠を不安なく過ごすために、また男性は将来自分の奥さんに万が一にも風疹をうつさないために、そして地域に風疹を流行させないためにも是非MRワクチンを接種して下さい。
MR3,4期はH25年3月にて終了しました。臨時措置でワクチンを受けそびれてしまった人は、私費にはなりますが、是非2回目のワクチン接種をしておきましょう。