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医療情報
●AI医療機器を用いたインフルエンザ検査(2025.12.3)
●インフルエンザ罹患の際の異常言動・行動(2025.12.3)
●インフルエンザ治療薬について(2025.12.3)
●経鼻インフルエンザ生ワクチンの発症予防効果について(2025.10.15)
●食品による窒息を予防するために(2025.10.15)
●呼気NO(一酸化窒素)測定について 〜喘息の診断や治療経過モニタリングに有用です〜(2025.7.21)
●生まれて間もない赤ちゃんを百日咳から守るために ~妊婦の方の予防接種について~(2025.6.25)
●チックの治療に鼻深呼吸法が有効(2025.6.17)
●輸入麻疹の発生増加に注意です。〜麻疹風疹混合ワクチン1期・2期を速やかに済ませましょう〜(2025.4.28)
●百日咳の流行と予防について(2025.4.22)
●「乳児期のビタミンD欠乏に関する提言」について 日本小児科学会から乳児ビタミンD欠乏についての注意喚起(2025.4.14)
AI医療機器を用いたインフルエンザ検査(2025.12.3)
インフルエンザの診断に用いる検査は、従来から使用されている抗原検査が一般的です。
鼻の奥をぬぐった綿棒を用いて、ウイルスの蛋白が存在するかを調べる検査で、10~15分で判定できPCR検査より劣るものの精度もかなり優れています。欠点としては綿棒で鼻をぬぐう不快感が伴うことや発熱間もない時間帯では判断が困難な点が挙げられます。
最近登場した新たなインフルエンザ診断機器はこの点従来の抗原検査より優れている点があり当院でも症例を選んで使用しています。
Nodoca(ノドカ)®という検査機器で、専用カメラで撮影したのどの画像と問診情報をもとにAIがインフルエンザかどうかを判断します。発売している会社の資料によると、発熱12時間以内の検査では従来の抗原検査より若干感度が高く、24時間以降は従来の抗原検査のほうが感度は高い傾向にあるようです。のどの写真を写すだけなので痛みが全くないのが最も大きなメリットと言えます。但しこの検査は6歳以上で使用可能です。
当院では現在6歳以上の方で、発熱して間もないケース、またはどうしても綿棒で鼻をぬぐう検査ができない方に対してご家族の方と相談の上使用を考慮しています。
インフルエンザ罹患の際の異常言動・行動(2025.12.3)
インフルエンザにかかり高熱が出現した際に、わけのわからないことを言ったり、突発的な行動を起こすことが時々あります。いるはずのないものが見えたり、大声で叫んだり、うわごとを言ったり、歌を歌ったり、怯えたり、怖がったり、時に外に飛び出したり、高いところから飛び降りようとする等の行動を認めることがあります。これらは熱せん妄と呼ばれ通常短時間で消失し脳に影響はありません。しかし異常な行動の際に事故につながる可能性もあるためインフルエンザ罹患の際2~3日は子どもさんが一人で寝ているような状況は避けて注意深く見守ってあげてください。
熱せん妄と思われる場合でも、以下のような場合はインフルエンザ脳症への進展と区別がつきにくい場合がありすぐに病院を受診しましょう。
- せん妄症状が1時間以上続くもの
- せん妄と思われる症状がないときでも意識状態が悪い場合
- せん妄以外にけいれんを認める場合
*かなり以前の話ですがタミフルの内服で異常行動がでるのではないかとマスコミで騒がれたことがありました。その後因果関係は認められないと考えられてきましたが、最近の調査ではインフルエンザ罹患の際のタミフルの治療により、精神・神経症状の発生リスクが50%程度低下することが報告され、インフルエンザ罹患の際の精神神経症状の予防にも効果的であることが判明しています。(JAMA Neurol 2025;52;(10)1013-1021)
インフルエンザ治療薬について(2025.12.3)
小児に使用できるインフルエンザ治療薬について日本小児科学会のインフルエンザの治療指針に沿って紹介します。
インフルエンザ治療薬は有熱期間を短縮するほか、早期投与による重症化予防の効果が示されており、幼児は原則投与が推奨され、その他の年齢であっても症状出現48時間以内であれば医師の判断で投与を考慮すると示されています。一方で多くは自然治癒するため必須ではないことも明記されています。
現在小児に使用できるインフルエンザ治療薬は4種類あります。
- オセルタミビル(タミフル®)
- ラニナビル(イナビル®)
- ザナミビル(リレンザ®)
- バロキビル・マルボキシル(ゾフルーザ®)
一般的に多く使用されている治療薬1と2です。
タミフル®はどの年齢でも使用が推奨され、広く使用されています。散薬はやや量が多く若干飲みにくいかもしれません。また人によっては嘔気、嘔吐など胃腸症状が若干出やすい印象です。37.5㎏以上の体格のお子さんにはカプセルでの処方も可能です。
イナビル®は吸入薬で1回の吸入で完結する非常に便利な薬剤です。パウダーの入ったキットを口でくわえ、しっかり息を吸うことで体に薬が入っていきます。従って十分しっかり吸えないと効果がなく、また吸入後むせこんでしまっても効果が乏しくなる可能性があり、咳がひどい方や喘息の調子が悪い方はお勧めできません。当院では10歳以上の比較的咳が目立たない方にお勧めしています。
(リレンザ®も吸入薬ですが5日間投与なので当院では通常イナビル®を使用しています。)
ゾフルーザ®は比較的新しい治療薬で錠剤・散剤を1回内服で済んでしまうという便利なお薬です。効果は従来のものと遜色なく、むしろB型インフルエンザに対しては効果が優れているようです。ただし発売当初から問題になっていたのですが、このお薬の投与中型A型インフルエンザウイルスが変異してお薬の効きにくいインフルエンザウイルス(低感受性変異ウイルス)が生まれる可能性のあることなどが報告されており、現状では6歳以上のB型インフルエンザの場合に使用が考慮されます。
当院ではお子さんの体調や年齢・体格などからどの治療薬が適当かご家族の方と相談して処方しています。
参考資料:2025/2026シーズンインフルエンザ治療・予防指針 日本小児科学会
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=655
経鼻インフルエンザ生ワクチンの発症予防効果について(2025.10.15)
昨シーズンから日本でも経鼻インフルエンザ生ワクチンの使用が認められ、当院でも鼻から点鼻するインフルエンザワクチン接種を開始しました。
このほどこのワクチンを発売している会社が行った使用比較調査で、昨シーズンのワクチンによる発症予防効果の結果速報がでています。それによるとワクチン有効率は56.7%となっており、良好な有効率であったと評価できます。
ワクチンの有効性はそのシーズンに流行するウイルスの種類、ワクチンの中に含まれるウイルス株によって毎年若干変化する可能性がありますが、新たに使用できるようになった経鼻生ワクチンが従来の不活化ワクチンと遜色なく使用できるワクチンであると考えられ、特に注射が嫌なお子さんにはお勧めできるでしょう。
尚先に報告された使用成績調査では接種後2週間以内に鼻水・鼻づまりが比較的多く認められ(20%前後)、それ以外にのどの痛み、咳、発熱を認める場合が5~10%前後であるようです。
参照
第1回 使用成績比較調査 -フルミスト®点鼻液のインフルエンザ発症予防効果の 経年的な検討に関する症例対照研究 集計結果速報 第一三共株式会社 2025.9月
「フルミスト®点鼻液 一般使用成績調査」の中間集計結果 第一三共株式会社 2025.9月
食品による窒息を予防するために(2025.10.15)
毎年何人ものお子さんが食品をのどに詰まらせて窒息でなくなっています。消費者庁の報告では2014年から2019年の6年間で食品による窒息死亡事故が80件発生、そのうち5歳以下が73件で9割を占めています。
消費者庁やこども家庭庁からも窒息予防についての啓蒙資料がだされていますが、日本小児科学会が食品による窒息予防のために資料や動画を更新しています。大事なことがとても分かりやすく書かれており皆さん是非ご覧ください。特に知識編と窒息の際の対応編の動画は必見です。
参照
食品による窒息 子供を守るためにできること 日本小児科学会HP
https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=123
窒息につながりやすい食品について一部抜粋します。
| 丸いもの・つるっとしたもの | 弾力性がある | ブドウ、ミニトマト さくらんぼ、うずらのたまご ソーセージ |
4歳以下は1/4にカット、縦半分に切る |
|---|---|---|---|
| 粘着性がある | 白玉団子 | ||
| 固い | あめ、ピーナッツなどの豆類 | 5歳以下は避ける | |
| 粘着性が高く唾液を吸収して飲み込みづらいもの | もち、パン類、焼き芋、カステラ | 水分を摂ってのどを潤してから食べる 無理なく口に入るサイズにちぎって与える |
|
| 固くかみ切りにくいもの | エビ、貝類 リンゴ |
2歳以上になってから 離乳食完了期まではリンゴは過熱する (すりおろしても、大きめのカケラが混入する可能性がある) |
|
| 子どもの習性 | 食べながらの「おしゃべり」や「遊び」は窒息のリスクです! | ||
(横にスクロールできます)
呼気NO(一酸化窒素)測定について
〜喘息の診断や治療経過モニタリングに有用です〜(2025.7.21)
当院では今年から呼気NO測定という呼吸機能検査を取り入れています。
喘息の診断、重症度や治療経過の評価は主に患者さんの症状で判断しますが、的確な診断、さらによりよく治療を進めるには、客観的な状態評価も重要です。
喘息では空気の通り道である気道にアレルギー性の炎症がおきており、呼気中のNO(一酸化窒素)が上昇することがわかっています。検査はとても簡単でアニメーションを見ながら、数秒間息を吹き続けることで測定完了です。
小学校高学年以上のお子さんでは、さらに気道が狭くなっていないかを評価するスパイロメトリーという検査も併用して診断治療評価に取りいれています。

生まれて間もない赤ちゃんを百日咳から守るために
~妊婦の方の予防接種について~(2025.6.25)
相変わらず全国的に百日咳の流行が続いています。6月に入ってから1週間に報告される患者数が全国で3000人を超えるようになり、2018年百日咳の発生数を全国的に調査するようになってから最も高い発生数になっており、生まれて間もない赤ちゃんの死亡例も報告されています。まだ当面流行は続くものと思われます。
百日咳の免疫をつけるために生後2か月5種混合ワクチン接種を開始しますが、免疫がつくまでには数か月を要し、それまで赤ちゃんは全く無防備で、罹患するととても重症化する可能性があります。この時期の赤ちゃんを守るための方法として、妊婦の方が百日咳ワクチンを受けることが有効であることわかっています。妊娠後期(27週~36週)の妊婦の方が3種混合(DPT)ワクチンを受けることによって、母体で作られた百日咳に対する抗体がおなかの赤ちゃんに移行して、生まれてからの数か月間百日咳感染から守ってくれるのです。現在3種混合ワクチンが極めて不足状態で、希望者もなかなか接種できない状態ではありますが、接種可能であれば有効な予防策として選択されるのもいいでしょう。
参照
百日咳対策―現状分析と提言(日本小児科医会)
https://www.jpa-web.org/blog/uncategorized/a413
乳児の百日咳予防を目的とした百日咳ワクチンの母子免疫と医療従事者への接種について (日本産婦人科医学会)
https://www.jsog.or.jp/news/pdf/infection07.pdf
チックの治療に鼻深呼吸法が有効(2025.6.17)
2025.4月に開催された日本小児科学会でチックに関する講演を聞いてきました。チックに取り組んでおられる各方面の専門の先生のお話を聞いて、今までの対応を変える必要性を感じて帰ってきました。
チックのメカニズムは「ムズムズする感覚を運動や声で解消している」と考えられ、従来の「指摘しないで様子を見る」という対応から「自分で直そうとする意志を持たせ積極的に介入する」ほうが症状を改善させる近道であることが紹介されていました。
瀬川記念小児神経学クリニックの星野恭子先生が述べられた最初の対応のポイントを紹介します。
①普段から子どもをほめる。チックが出たときはゆっくり深呼吸
②生活面では睡眠の改善(早寝早起き)
③ゲーム時間の抑制(ルールを決めること)が重要であること
奈良医療センター開道先生は、小児科開業医の外来で可能な有効な治療として呼吸法の治療(閉口経鼻深呼吸法(NARA法)を紹介されていました。
方法は以下のように簡単です。
1、口をしっかり閉じて、鼻でゆっくり3~4秒吸う。
2、2秒そのまま息を止める。
3、口をしっかり閉じたまま6~8秒かけてゆっくり息をはく。
最初は1回2分間程度で朝昼晩と練習する程度から始めるといいそうです。
輸入麻疹の発生増加に注意です
~麻疹風疹混合ワクチン1期・2期を速やかに済ませましょう~(2025.4.28)
国内の感染症等の情報分析・危機対応など行う国の専門機関(国立健康危機管理研究機構)が国内の麻疹発生増加に伴い注意喚起の声明を4月に出しています。ここ数年、海外との交流が年々多くなるに従い、訪日外国人や海外渡航者による輸入麻疹の発生報告が増加し、2025年度は3月19日時点ですでに昨年の年間報告数に迫っています。麻疹の発生は世界のどの地域でも認めていますが、特にベトナムをはじめ東南アジアの国々で報告数が多く、米国でも今年は発生数の増加が報告されています。
麻疹という病気は、感染力が非常に強く、治療法はなく時に肺炎や脳炎などを起こして命にかかわることがある病気です。現在の国内状況はいつ、身近に突発的に麻疹の発生が起きてもおかしくありません。そのため予防が最も重要です。
以下の点を確認しましょう。
- 1歳になったらすぐに麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)1期を接種しましょう。
万が一身近に麻疹が発生した場合、1歳未満でも緊急避難的に麻疹ワクチンの接種が可能です。医療機関にご相談ください。 - 就学前の年に通知が来る麻疹風疹混合ワクチン2期の通知が来たらすぐに接種しましょう。
- 麻疹の免疫を維持するには2回のワクチン接種が必要です。30歳代後半から40歳代の世代は麻疹ワクチンの定期接種の機会が1回のみであり、海外に行く場合には麻疹ワクチンの接種を検討してください。(もちろん海外渡航しなくても2回接種が望ましい)またそれ以下の世代の方も2回の定期接種が未完了である場合は接種が必要となり、過去の接種歴を確認しましょう。
- 海外から帰国後もし発熱した場合には出歩かず、医療機関受診前に予め海外からの帰国後である旨を伝えたうえで受診してください。麻疹は発症当初は発熱や感冒症状のみで通常の風邪と全く区別がつかず、この時期に周囲に感染を広げてしまいます。
百日咳の流行と予防について(2025.4.22)
百日咳が全国的に流行しています。国の機関からの報告によると2025.4月第1週の全国からの報告数は2018年以降では過去最高最多を更新しています。当院でも昨年末ごろから多くの百日咳患者を診断しています。
百日咳は赤ちゃんがかかると、息が止まったり、脳症や肺炎を起こして重症化しやすい病気で要注意ですが、学童や成人になってからでも、感染すると頑固な咳が数週間続いて大層つらい思いをすることがあります。発熱することはなく、最初は普通のカゼと全く区別はつかないため早くに診断するのがなかなか難しい病気です。最近当院で診断した人も多くは小中学生です。乳児期にワクチン接種して獲得した百日咳の免疫が小学生ごろから低下してくるため、この年代で感染する人が多くなることがわかっています。
百日咳に対しては予防が最も重要です。
- 赤ちゃんは2か月になったら百日咳ワクチンが含まれている5種混合ワクチンをすみやかに接種しましょう。
(乳児期前半はあまり人ごみに出ないように気を付けましょう)
*予防接種で免疫がつく前の赤ちゃんは百日咳に対して無防備なので、海外では妊婦にワクチンを打ってお母さんから移行する免疫で百日咳を予防することが推奨されています。今後国内でもこのような動きが出るかもしれません。
学童期に対しては日本小児科学会では百日咳予防の方法として以下のことを推奨しています。
- 就学前に3種混合ワクチンを接種する。
(MRワクチン2期の際に接種するのがおすすめです。) - また6年生の年に接種するジフテリア・破傷風(DT)の接種を
ジフテリア・百日咳・破傷風(DPT)に変更するのも一つの方法です。
*この場合DPT接種は自己負担が必要です。
参照
【保護者用】日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール
https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20250519_vaccine_schedule_hogosya.pdf
「乳児期のビタミンD欠乏に関する提言」について 日本小児科学会から乳児ビタミンD欠乏についての注意喚起(2025.4.14)
ビタミンDは人間の体に必須の栄養素で、食べ物からの摂取と太陽の光(紫外線)を浴びて皮膚で合成されて作られます。不足すると小児ではくる病や低カルシウム血症という病気の発症に直接関連します。
くる病は凹脚やX脚と言って足が変形する病気ですし、低カルシウム血症は痙攣を起こす病気です。それ以外にもビタミンDは体の免疫系や細胞の働きを調整する重要な働きを担っており、
早産や糖尿病、成人の癌や死亡率と関連がある事が分かってきました。また最近ではビタミンDの欠乏が食物アレルギーの発症にも関与することがわかってきました。
2025.3月に日本小児科学会が乳児のビタミンD欠乏の現状や予防についての提言を報告しています。それによると近年生活・食生活習慣の変化によりビタミンD欠乏の乳児が増加傾向にあり、
0~5か月の乳児で52%がビタミンD欠乏にあるとの報告が紹介されています。
また妊婦の多くがビタミンD欠乏していることもその要因であり、妊娠前、妊娠中のビタミンD充足の重要性も述べられています。
提言を要約すると以下の通りです。
- 胎児のビタミンD欠乏を予防するために、妊婦だけでなく、将来を見据え小児期・青年期からのビタミンDを充足させるような生活・食事習慣を確立する必要がある。
- 母乳のビタミンD含有量は少ないが、ビタミンD補充の目的で母乳栄養が妨げられないようにする。
- 適度の外気浴、外遊びを行い、紫外線防止のため過度の日焼け止めの使用を行わない。
- 補完食(離乳食)の開始を遅らせないようにする。
- ビタミンDだけでなく、カルシウムの適正な摂取を行う。
- 生活環境・食事環境の改善が難しい場合には、ビタミンDのサプリメント接種を考慮する。
食事面での注意
- 乳児のビタミンD接種の目安は5μg (200単位)です。
- 離乳食が始まったらビタミンDの多い魚類(鮭)、卵黄等しっかりあげましょう。
- お母さんもしっかりビタミンDを接種しましょう。1日の目安は10μg(400単位)です。
鮭15g:ビタミンD5μg、
卵黄1個:2.5μg
しらす干し(半乾燥)10g 6.1μg
しいたけ(乾燥)2個(60g) 1μg - 食事での摂取はなかなか困難なことも多く、当院では完全母乳栄養のお子様には赤ちゃん用ビタミンDのサプリメントでの補充をご提案しています。
現在日本製品で使用できる製品は以下の製品です。薬局やネットでお求めいただけます。
BabyD200 (森下仁丹)1日1滴 90回分で1500円前後です。 http://babyd.jintan.jp
日光浴について
- 適度な外気浴、外遊びが必要です。生後間もなくでも数分程度の外気浴、生後1か月頃から15分程度の日光浴がおすすめです。
直射日光を避ける配慮は必要ですが、過度な日焼け止めやガラス越しの日光浴では外線を遮り効果がなくなってしまい注意が必要です。
参考文献
日本小児医療保健協議会栄養委員会報告
乳児期のビタミンD欠乏の予防に関する提言
www.jpeds.or.jp/uploads/files/20250324_bitamin_D_teigen.pdf
