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予防接種

お知らせ

B型肝炎ワクチンについてのお知らせ(2019.9.24)現在ワクチンの供給不足のため、定期接種1、2回目の方を優先して接種しております。定期接種3回目の方、任意接種の方はワクチンの供給が通常に戻るまでお待ちいただいております。いずれの場合も直接窓口へ電話でご予約ください。Webや自動電話予約では受け付けておりません。詳しくはこちらをご覧ください。

1)予防接種の受付

必ず予約をお取りになってご来院ください。初診の方は受付にあらかじめお電話ください。診察券をお持ちの方はWeb、自動電話予約システムによる予約が可能です。通常の診察と並行して行いますが、待合室、接種場所は一般診察の方と区分けして行っています。

2)予防接種の際にお持ちいただくもの

● 母子手帳
● 予防接種の問診票
● 通知書、接種券のある予防接種はこれらも忘れずにお持ちください。
● 診察券

尚、母子手帳や通知書をお忘れになった場合、接種できないことがありますのでご注意ください。
先に何をしたらいいかわからないという場合や、どのように進めていいかわからない場合は、手元にある通知書、接種券、問診票をすべてお持ちください。こちらで確認し、お母さまのご都合ご希望を聞きながらスケジュールを立てさせていただきます。乳児健診をスケジュールに組み込んでいくことも可能ですのでどうぞご相談ください。

3)予防接種を受ける前に知っておきたいこと

予防接種は2カ月になったらすぐに開始しましょう。ワクチンで予防できる病気はいつ赤ちゃんを襲ってくるかわかりません。適したタイミングでそれぞれのワクチンを接種しましょう。

当院では同時接種をおすすめしています。1個ずつ接種していては、子どもさんに免疫がつくまでにずいぶん時間がかかり、その間に病気にかかってしまうリスクがあります。また小さな赤ちゃんが毎週通院されるご負担も大変なものです。同時接種は以前から世界中で取り入れられている有用な接種方法で、1本ずつと比べて副作用の率が高まることはないことはよくわかっていますので、安心してお受けになってください。

定期の予防接種と任意の予防接種との間に重要性の差はありません。
海外ではほとんど定期と任意という区別はありません。予防できる病気は国が責任を持って予防接種を行っているところが大半です。日本ではいろいろな経緯で定期と任意予防接種という区分けができてしまいましたが、任意の予防接種(ロタウイルスワクチン、おたふくかぜ、インフルエンザ等)の重要性が低いわけではありません。極力これら任意のワクチンも接種されることをお勧めいたします。

4)当院では下記の予防接種を行っております。

乳児期

B型肝炎ワクチン(詳細はこちら) 生後2カ月より
ロタウイルスワクチン(詳細はこちら) 生後2カ月より
ヒブワクチン(詳細はこちら) 生後2カ月より
肺炎球菌ワクチン(詳細はこちら) 生後2カ月より
四種混合ワクチン(詳細はこちら)
(ジフテリア、破傷風、百日咳、不活化ポリオ)
生後3カ月より
BCG(詳細はこちら) 生後5カ月より
麻疹・風疹ワクチン1期(詳細はこちら) 1歳のお誕生日より
水痘ワクチン(詳細はこちら) 1歳のお誕生日より
おたふくかぜワクチン(詳細はこちら) 1歳のお誕生日より

幼児期

日本脳炎ワクチン1期(詳細はこちら) 3歳以降
麻疹・風疹ワクチン2期(詳細はこちら) 5歳以降

学童期

日本脳炎ワクチン2期(詳細はこちら) 小学校4年生
破傷風・ジフテリア混合ワクチン 小学校6年生
子宮頚がん予防ワクチン(詳細はこちら) 中学校1年生女子
⇒ 定期予防接種で自治体から通知が来ます。全額公費負担です。
⇒ 任意の予防接種ですが、自治体(敦賀市)から通知が来ますし、接種費用の補助があります。
(おたふくかぜについては敦賀市、美浜町は1回分全額補助が出ます。)
⇒ 任意の予防接種で、自治体からの通知も来ないので、希望者は各自医療機関で申し出る必要があります。

インフルエンザの予防接種は毎年10月中旬から12月中までの間で行っています。予定が決まり次第、ホームページ、院内でお知らせしています。
(インフルエンザワクチンの有効性についての詳細はこちら)

各予防接種の詳細

インフルエンザワクチン接種

令和元年度インフルエンザワクチンのお知らせ

下記の要領で今年度のインフルエンザワクチンを開始いたします。インフルエンザワクチンはA型2種類、B型2種類の計4種類のウイルスのワクチン株が含まれています。(4価ワクチンといいます。)AやB型のワクチン株にはいろいろなものがあり、毎年その年の流行を予測して作られています。本年度は、2009年に出現した新型インフルエンザ(H1N1)、A香港型(H3N2)、B型2種類(山形系統とビクトリア系統といいます)の中で、A型2種類に変更がありました。

接種方法は基本的には、生後6か月以上13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種が原則ですが、毎年接種をしている方で、9歳以上なら1回接種でもいいかもしれません。(希望者は2回接種します。)また1歳未満の場合、ワクチン作用が不確かなため積極的にはお勧めしていませんが、保育園などすでに集団生活をされている場合は接種されてもいいでしょう。

小さなお子さんに十分な免疫ができてくるのは、2回目接種後2週間頃からになるといわれています。1回目は10月中に、2回目を11月中に済ませておくのがお勧めです。1回接種の方も11月末までには接種を済ませておくのがいいでしょう。免疫(抗体)は5カ月程度持続します。

対象年齢: 6ヶ月以降~
接種期間: 令和元年10月15日~R2年1月初旬予定
接種方法: 3~4週間間隔で2回接種
(但し毎年接種されている方で小学生高学年以上の方は1回接種でも可)
接種費用: 3,000円
受付方法: 必ず予約が必要です
電話またはWeb予約の上お越しください。

尚令和元年10月26日~12月16日まで毎週土曜日(但し11月2日は除く)の午後2時30分から3時30分に、インフルエンザワクチン接種の専用時間帯を設けます。待ち時間が少なく済みますのでどうぞご利用ください。但しこの時間枠では他のワクチンとの同時接種やお薬の処方はできませんので予めご了承ください。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎はHB肝炎ウイルス(HBV)による肝臓の病気です。通常は感染すると急性肝炎の状態となりますが、こどもの時期に感染しても症状が出ず、HBVが肝臓に住み着いてしまうキャリアの状態になりやすいことが分かっています。その約10%が将来慢性肝炎、肝硬変、肝がんを発症するのです。従ってB型肝炎ワクチンは「がん予防ワクチン」ということになります。

感染はキャリアの母から子に母子感染するため、日本では母子感染予防の対策が十分に行われてきました。しかしそれ以外に父子等の家族内感染、保育園などの施設内感染、性行為による感染等の感染経路があり、母子感染の予防のみでは感染の拡大が抑えられないことが分かっています。

現在世界では、生まれた赤ちゃんにすぐにB型肝炎ワクチンを開始する方法が主流です。日本でもようやくH28年10月より定期接種となりました。これ以前にお生まれの方で未接種の方も、ワクチンの必要性になんら変わりはありません。学童期、思春期いつでも接種が可能です。子どもさんを将来の肝がんから守る重要なワクチンで、是非接種されることをお勧めします。

接種方法とその他の注意点は以下の通りです。

接種方法: 標準的には生後2ヶ月に1回目、1回目から1ヶ月あけて2回目、1回目から20週目(5ヶ月)あけて3回目を接種します。
(従って2回目からは通常4ヶ月 あけて接種)
公費接種の場合、1歳になる前に3回目を完了する必要がありますので、2回目から3回目の間隔が少なくても、1回目から20週間あいていれば接種が可能です。
任意接種の場合は、上記スケジュールで何時からでも開始できます。

注意
●出産時に母子感染予防としてB型肝炎ワクチンをすでに受けている場合は、通知が来ても受ける必要はありません。引き続き予防処置を受けた医療機関で継続してください。
●家族(父や祖父母に)にB型肝炎キャリアの方がおられる場合は、生まれて早期にワクチンを受けることが勧められています。この場合も定期接種として受けることが可能ですので直ちに健康管理センターにお申し出になって、通知表を発行してもらってください。
●H28年4月以前にお生まれになっている子どもさんにもB型肝炎ワクチン接種の必要性はとても高いものがあります。本来ならすべての子どもさんに免疫をつけるべく、すべての年齢の小児が受けられるような制度にするべきです。残念ながら自費にはなりますがぜひお受けになることをお勧めします。

ロタウイルスワクチン

ロタウイルス胃腸炎は、感染性胃腸炎の代表的なウイルスの一つで、世界中の子どもさん全員が1歳までに一度は経験すると言われています。急な嘔吐や下痢で発症し、発熱を伴うこともあります。体が小さいうちに感染すると時に重症化することがあり、脱水をきたして点滴や入院を要することもまれではありません。まれにけいれんを起こしたり、脳炎を合併したりすることがあります。とても感染性が強く、どれだけ注意をしていても、周囲に流行があれば小さいうちはかかってしまいます。小さいうちに予防接種を受けることで90%以上の発症予防が期待できます。

ワクチンは15週未満で開始する必要があります。
ロタウイルスワクチンには2種類あります。ロタウイルスには多くの種類がありますが、その中で最も流行しやすく重症化する1種類のタイプを弱毒化したワクチン(異なるタイプでも交差反応という様式で予防作用を発揮します)と、流行しやすい5種類のタイプを含んだワクチンの2種類です。両者の成分は異なりますが、現在のところ有効性、安全性に大きな差はないようです。

ロタウイルスワクチン服用後の腸重積発症のリスクと注意について
ロタウイルスワクチンはロタウイルスによる胃腸炎を予防するワクチンで、私のクリニックでも積極的に接種をお勧めしているワクチンの一つです。

現在使用されているワクチンには2種類のワクチン(ロタリックス®、ロタテック®)がありますが、どちらのワクチンにおいても使用後腸重積という病気の発生率が増加することがわかっています。欧米での調査では若干の増加を認めるという報告ですが、日本ではさらに発生頻度は高いようです。現在のところはっきりした発生頻度は不明ですが、100万人当たり数十人程度と思われます。

腸重積という病気は、元来3~4カ月以降になってから発症しやすい病気であり、ロタウイルスワクチン服用後に発症しているケースの多くも比較的遅くから接種を始めたケースに集中しています。したがってこのワクチンを服用する場合は、少なくとも初回内服は15週未満に行うことが推奨されていますし、個人的には、ヒブや肺炎球菌のワクチンを初めて接種される時に(多くは8~10週の時期)開始されることを強くお勧めします。腸重積という病気は、腸管が部分的に自らの腸管に食い込んで閉塞を起こすため、発症早期より、とても不機嫌になり、泣き続けたり、その後頻回な嘔吐を認めるようになります。さらに時間が経過すると血便を伴うようになります。発症早期に発見されれば、多くの場合内科的処置で元に戻すことが可能です。しかし発見が遅れた場合、開腹手術を要する場合があります。ワクチンを服用した後に腸重積を発症した人の報告を見ると、そのほとんどがワクチン服用後1週間以内に集中しています。従って、ワクチン服用後1週間に、上記のような症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診し診察を受けてください。その際ロタウイルスワクチンを内服した後であることも申し出てください。腸重積はほとんどの場合、腹部エコーの検査で診断することが可能です。

ヒブワクチン

ヒブとはインフルエンザ菌b型の別名で、髄膜炎や喉頭蓋炎という病気を引き起こす細菌です。(冬場にはやるインフルエンザウイルスとはまったく異なるものです。)髄膜炎とは脳や背骨の中を走る脊髄をおおう膜の中に細菌が入り込む私たち小児科医が最も恐れる感染症で、ヒブ、肺炎球菌ワクチンが定期接種になる以前は年間1,000人以上の子どもさんがかかっていました。ヒブはその原因の3分の2を占め、半数以上が0~1歳に集中し、罹患すると15~20%の子どもさんに重い後遺症が残り、5%のお子さんが死亡するといわれています。

喉頭蓋炎はのどの奥にある喉頭蓋というところが急激に腫れる病気で、時に数時間で窒息してしまう可能性のある病気です。ワクチンによりヒブが体の奥深くに侵入するのを防ぎ、これらの病気を予防する働きがあります。2013年より定期接種となり年間の発生率は、それ以前に比べて9割以上減少しています。生後2ヶ月より接種可能です。

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌はヒブと同様、細菌性髄膜炎を起こす細菌です。ヒブ同様髄膜炎を罹患すると重症になることが多く、死亡率は5%以上で、4人に1人の割合で麻痺や難聴をなどの後遺症を残します。また細菌が通常は無菌状態の血液の中に入り込んだ状態を潜在性菌血症といいますが、重症細菌感染症の前段階といわれ、ヒブ、肺炎球菌ワクチン導入前は5歳以下の発熱児の0.2%がこの状態にあるといわれていました。その9割は肺炎球菌が原因であり、ワクチンを受けることにより髄膜炎のみならず重症の肺炎球菌感染症を減らす働きがあります。2013年から定期接種となり、ヒブと同様2ヶ月以上で接種が可能です。

肺炎球菌には90以上の種類がありますが、その中でも細菌性髄膜炎をはじめとする重症の肺炎球菌感染症を引き起こすことの多い13種類のタイプの肺炎球菌の成分を含んだワクチン(13価ワクチン)が現在使用されています。

四種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ)

日本ではこのワクチンの接種率が極めて高いため、長年ジフテリア、ポリオの発生はありません。また破傷風も小児での発生はなく、免疫が切れる40歳以上で年間100人は前後の発生があるようです。それに比して百日咳は、年間数万人は発生していると思われる身近な感染症です。赤ちゃんが発症すると激しい咳が出現、時に窒息したり、脳症を起こすリスクもある病気です。最近はワクチンを受けて間もない乳幼児期よりも、免疫が切れてくる小学生時期から成人での発生が目立っています。生後3か月になったらなるべく速やかに接種を開始しましょう。

最近乳児期にワクチンを接種して獲得した百日咳の免疫が、就学頃に半分以上の小児で感染を防御できないレベルまで低下していることが明らかになっています。そのため就学前の時期(麻疹風疹混合ワクチン2期などの時期)に追加接種して、再度免疫力を高めておくことが勧められています。その場合用いるワクチンは三種混合ワクチンを使用します。

不活化ポリオワクチン
H24年9月から飲むワクチンであったポリオワクチン(生ワクチンといいます)から、注射のワクチン(不活化ワクチンといいます)に変更になりました。生ワクチンの予防効果は強力でしたが、100万人前後に一人くらいの率で、ポリオの症状である麻痺が出現することがあるために世界で一般に使用されている不活化ワクチンに変更になりました。現在は3種混合+不活化ポリオの4種混合ワクチンが使用されています。

BCG

結核はわが国では未だに2万人以上の人が新規に発症しており、世界の中でも中蔓延国として位置づけられています。現在の結核患者は主として高齢者ですが、乳児が結核に感染する機会は常に存在し、家族の高齢者が感染源になったり、また都会では知らないところで感染していることもしばしばあるといわれています。乳児が結核に感染すると、粟粒結核、結核性髄膜炎など重症化することが知られており、乳児結核の予防のためにBCG接種が極めて重要です。

BCGは生後5ヶ月から1歳の間(標準的には5~8ヶ月)に1回接種します。
左の腕にワクチン液をつけ、その上から針付きのスタンプを押して皮膚に接種します。1~2週間程経過すると、針跡が少し赤くなり、1~2ヶ月後には人によってはかさぶた状になりますが、さらに1~2ヶ月経過すると少しの跡だけ残る程度にきれいになります。

コッホ現象について
すでに結核に感染している赤ちゃんがBCG接種を受けると、接種後数日中に、接種跡が強く発赤したり、針跡に膿を持ったりする変化が出るといわれています。この変化のことをコッホ現象といい、出現した場合には、本当に結核感染があるのかを調べる検査を受ける必要がありますの、接種された医療機関を受診してください。

麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン)

麻疹は非常に重症で、かつ治療法のまったくない病気であり、先進国でも1,000人から2,000人に一人の割合で死亡すると言われています。2015年日本は麻疹が絶滅した国に認定されましたが、その後は海外からの旅行者や帰国者から麻疹が輸入され、日本国内で成人を中心に局所的な流行が繰り返されており、予防接種の重要性に変わりはありません。

風疹は成人男子を中心に免疫を持たない人が多いため、今でも局所的流行を繰り返しています。風疹は熱や発疹が出る病気ですが、診断が難しく、地域での流行がわかりづらいことが多いと思われます。もし妊娠女性が妊娠5カ月頃までにかかると、赤ちゃんに、目が見えなかったり耳が聞こえなかったり、心臓の奇形をおこす先天性風疹症候群を合併する可能性があります。したがって地域に風疹の流行をおこさないためにもかならずワクチン接種をすることが重要です。

麻疹・風疹ワクチンは1歳になれば接種可能です。お誕生日が来たらなるべく早くに1回目の接種をうけましょう。1回では稀に十分な免疫がつかないことがあるため、小学校入学の前の年に2回目を受けることになります。
近年麻疹風疹は小児でのワクチン接種率が高いため、成人で多く認める病気になっています。御両親で、過去にかかったことがある(検査でも証明された)、MRワクチン(または麻疹、風疹単独ワクチン)を2回接種している方以外は免疫が不十分であり、予防接種を受けられることをお勧めします。

水痘ワクチン

H26年10月より定期接種となり、その後発症する子どもさんが激減し大きな流行はなくなりつつあります。水痘ウイルスは感染力が極めて強いため、保育園で誰か1人発症するとまたたく間に何十人と感染拡大し、基礎疾患のある子どもさんやアトピーなどで皮膚の弱い子どもさんは重症になることがある病気です。ワクチンは極めて副作用の少ない優れものですが、1回では免疫がつきにくいため2回の接種が必要です。

1歳以上で接種が可能です。1回目から3カ月以上あけて1歳半頃までに2回目をお受けになるのが理想的です。
H26年10月1日より定期接種となりましたので、それ以前にお生まれの方はかかっていない限り免疫がない状態です。大きくなってから水痘にかかると、とても症状が重くなることが分かっています。自費にはなりますがワクチンを受けておかれることをお勧めします。

おたふくかぜワクチン

おたふくかぜで1,000人に1人の頻度で治療不可能な難聴を起こすことがあるのを御存知ですか?おたふくかぜは一般的には耳の下が腫れ、1週間程度で回復する軽い感染症と思われがちですが、かなり面倒な合併症を起こすことがあります。比較的よく起こるものに無菌性髄膜炎があります(3~10%)。細菌性と異なり自然に回復はしますが、発熱や頭痛、吐き気が激しくなり入院を要することがあります。しかし何よりもいやな合併症は罹患後片側の聴力がまったくなくなるムンプス難聴が0.1%の頻度で起こることです。現代の医学でも治すことは不可能ですので、耳が聞こえなくなってからではとりかえしがつきません。ぜひ、おたふくかぜにかからないよう予防接種をお受けになることをお勧めします。1歳以上で接種が可能で、5歳以上7歳未満で2回目をお受けになるのが理想的です。

日本脳炎ワクチン

日本脳炎ウイルスはブタに住み着いたウイルスが、蚊によって媒介され刺された人間に感染します。発症すると致命率20~40%と極めて重傷で治療法のない感染症です。水田が少なくなり蚊に刺される機会が減少したことや予防接種の普及で年間発症者は10人前後です。日本各地のブタの検査ではまだ広い地域で日本脳炎ウイルスの感染が確認され、また中国や東南アジアでは毎年何万人もの患者が発生しており、小児期に免疫をつけておくことは今日でも重要です。

2005年に急性散在性脳脊髄炎という重症の病気と日本脳炎ワクチンとの関連が疑われてその後5年間積極的勧奨が中止されました。科学的には世界保健機構(WHO)の専門委員会により否定されましたが、現在では新しいワクチンとなり2010年より積極的勧奨が再開されています。
日本脳炎ワクチンの接種時期と方法は
・1期(生後6か月から7歳半まで)
通常3歳で通知が来て、初回接種、約3~4週間後に2回目、その半年から1年後に追加接種
・2期 9歳から12歳までに1回接種

日本では標準的には初回が3歳とされていますが、その根拠ははっきりしません。近くに水田がある、よくアウトドアレジャーを家族で楽しまれる、アジアの地域に渡航する予定がある方は6か月から定期接種としての接種が可能です。(保健センターにお申し出ください。接種のための通知書が発行されます。

特例措置について
1995年(平成7年)から2007年(平成19年)4月1日までに生まれた方は、接種勧奨を控えていた時期で接種されていない方が多くいます。そのため20歳未満であれば接種していない分を定期接種として受けることができます。

また2007年(平成19年)4月2日から2009年(平成21年)10月1日生まれの方で1期の接種がお済でない方は2期の期間(9歳から13歳)に1期不足分の接種が可能です。
(詳しくは保健センターにお尋ねください。)

子宮頚がん予防ワクチン

厚労省はH25年6月15日より、子宮頚がん予防ワクチンの推奨を一時中止しました。因果関係は不明ながら、ワクチン接種後に持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されており、その発生頻度について調査中です。安全面の再評価が行われた後、改めて今後の方針が示されると思われます。

子宮頚がんは若い女性で1番多いがんで、毎年約10,000人の女性が発症しています。このがんはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因でおこることが知られています。HPVは性交渉のある女性の8割以上の人が感染すると言われており、その多くは自然に排除されてしまいますが、一部は感染が持続し、さらにはがん化していきます。HPVにはたくさんの種類がありますが、その中で16型、18型の2種類で子宮頚がんの原因の65%を占めると言われています。

子宮頚がん予防ワクチンは、この16型、18型のHPVを予防するワクチンです。従って100%予防できるものではありません。重要なのは予防接種をした上で、将来しっかりと子宮頚がんのがん検診をお受けになることです。

子宮頚がん予防ワクチンには2種類ありますが、当院では16型、18型以外に性器や肛門にイボをつくる尖圭コンジローマという病気をおこす6型、11型のHPVにも予防効果のあるワクチン(商品名ガーダシル)を使用しています。

接種方法は初回接種より2カ月後、6ヶ月後の3回接種が必要です。肩にうつ注射で、10%以上の人に腫れや痛みが数日残ります。中学生の女児ではまれに接種時の痛みや緊張のため、接種後失神して転倒したりすることがあり、接種後30分は待合室で十分休息を取ってからお帰りいただく必要がありますので、時間の余裕を持ってご来院ください。